株式会社サイカワ
SUCCESS METRICS
- 解析を活用して、機能高度化要求に試作レスで対応
- 「一品一様でありながらのコスト削減」が大きく前進
- EPDM導入により、既存データを組み合わせ、効率よく再利用しながら新しいものを生み出す「描かない設計」を実現
- 図面検索にかかる時間は4分の1に短縮。設計時間が37%短縮
- 検索、部品集計、出図などの作業から設計者を解放し、開発、創造の工夫へ力を振り向けられる環境に
課題
2010年に加わった4人の新人がSolidWorksに積極的に取り組んでおり、サイカワの新たな戦力になりつつある。2011年のEPDM導入に際しては、自発的にSolidWorksのAPI、VisualBasic、.NETな どを勉強し、SolidWorksデータをEPDMへ自動的に置き換えるプログラムを開発して、登録作業を大幅に効率化した。プロパティ入力、図面枠変更なども大量一括自動処理できる。
ソリューション
EPDMの承認ワークフローへのタスク組み込みも、若手設計者が工夫した。 設計者が承認フローを実行していくだけで、後作業で必要となる承認図面のDXFデータ、PDFデータが生成・配布され、購入品リストも生成される。さらに、「自動出図システム」も開発した。 これは、市販の出図支援ソフトにEPDMを連携させたシステムだ。従来は、数百枚の図面を出図してからコピーし、折り畳み、押印し、リストを添えた書類の束を少なくとも5部作成して、上司や製造部門に回す準備に半日かかっていた。現在は、承認フローで自動生成されたPDFデータに電子押印し、必要部数を一括印刷するまで自動処理だ。 今後も、若手設計者の意欲的な動きが注目される。
「検索、再利用、部品リストなどの効果を合計すると、設計時間が37%短縮できた計算になります。」